大学生と話していて、リスクに関して誤解しているのではないかと思うことがある。まず、倒産する危険性の少ない大企業を選ぼうとすることである。「ベンチャー企業はリスキーだ」というのだ。たしかに、ベンチャー企業のなかには成長軌道に乗らないまま倒産・廃業に至る会社も少なくない。それでも、若いうちにベンチャー企業で新しい事業の立ち上げを幅広く経験することは、大企業では得られない貴重な機会であり、むしろ積極的に
大企業を志望する傾向が高まっている... の続きを読む
Tさんとしても、誘われて悪い気はしない。ふたつ返事とは言わないまでも、おおいにK氏の話に興味を持った。詳しく調べてはいないが、どうやらA社の業績も好調で、伸ばし甲斐もありそうだ。何よりも「取締役財務部長」というポストが気に入った。これまで培った財務のノウハウを思う存分活かせるではないか。そう思ったTさんは、数週間迷ったものの、結局A社に転職することにした。ところが、入社後のTさんを待ち受けていたの
最初のボタンの掛け違い... の続きを読む
先進国をベースにした多国籍企業のこうした展開は、低コスト生産を武器にして推進され、世界的規模での価格引下げ、価格破壊をひきおこしつつある。これは直接投資が単に活発になったというていどの量的変化をこえている。それは世界経済がグローバル化の歴史的新段階に入ったという質的変化を示唆している。すなわち、冷戦の終焉によって旧自由主義圏と旧共産・社会主義圏の経済が合流したことが世界経済の枠組を根底的に変えたの
世界経済の枠組を根底的に変えた原因... の続きを読む
転職面接に臨む考え方の基本は、面接は自分という「商品」を取引するビジネスミーティングであり、商談だ、と考えることに尽きる。服装も、振る舞い方も、言葉づかいも、そう考えると迷わないはずだし、日頃のビジネス経験を活かせばいい。基本的に、採用側と候補者側は対等な関係であり、臆する必要はない。面接の基本的な話題の順番は、二)採用側から候補者の仕事に関する適性を問う質問、(一)候補者の側からの仕事の内容や会
転職面接はビジネスミーティング... の続きを読む
働くことに関して、世の中の仕組みがどうなっているのか。それがわからなければ、キャリアープランは考えようがない。収入だけを考えても、たとえば同じ三五歳で、「大金持ち」もいれば、「貧困」と呼んで差しつかえない収入のビジネスパーソンがいる。こうした差は、どうしてつくのか。また、業種や職種によって、ずいぶん年収が違い、暮らし向きが違うのも現実だが、理由は何なのか。仕事について語るときに、人は、仕事の「やり
一席今の時代を働く考え方... の続きを読む
ひとつ難しい問題がある。それは生産性の低い非効率的な産業や企業のなかには市場開放と競争の激化による物価の低下に耐えられないところが出てくるという問題である。これらの部門や企業は抜本的な合理化によって効率を高めるか、さもなければ廃業をするかしかない。そのいずれもこれらの部門で失業を発生させるおそれがある。単なる市場開放と規制緩和はこのように失業を増大させるおそれがあるから人々は本能的にこうした構造改
「新産業・雇用創出計画」の推進... の続きを読む
私は児童福祉関係の専門学校で勉強しました。2年間で実習や講義を受けて、資格を取得しました。先生は実際に現場で働かれていた方が講義をしてくださっているので、生の声が聞けました。実習もあり体験することで、自分にも自信がつくことが出来ます。実習で入らせてもらった施設に就職を決める方もいました。一般企業に就職するのが難しい時代でしたが、専門性の強い資格を持っていると、就職にも差がつきます。早くから、やりた
賢く資格を取得しよう... の続きを読む
「パート研報告」は、そうしたことにも配慮して、働き方を含めて雇用システム全体の見直しがすすめられる必要があるとしたのだろうが、性別による差別としての側面に正面から触れることについては、慎重に回避した。そうした曖昧さが、この報告が打ち出した解決策や、講じるべき法政策の方向性を規定してしまっている。同報告が格差を性差別としてとらえることを回避したのは、パート労働者の賃金処遇体系のどこにも「女性」という
社会のコンセンサスの到達点... の続きを読む
金をもらえればどんな仕事でもする、というのは真の「職業人」ではない。金をもらうことに高いプライオリティをおいて働くことも真の「職業人」のやることではない。「職業人」が高額の報酬をもらうことがあるとしても、それはその高い専門性に対する報酬にすぎない。報酬額は、自分の専門性が高く評価されていることの一つの徴表にすぎない。金銭そのものに価値を見いだしてはならないのである。こうした一種の禁欲性が、真の「職
真の「職業人」とは専門性で得たせ正統な報酬は受け取... の続きを読む
実際に就職活動といってもインターンシップへの参加機会を模索したり、自分自身のキャリアについて考えたり、友達と議論したりすることが大半であり、この種の「早期化」が学業に悪影響があるとは考えにくい。自分自身が保有している力は何か、自分自身の力を伸ばせる環境はどこか、自分自身の力を発揮できる環境はどこか、などと考え行動している結果であって、決して不適切な状況ではない。むしろ逆に将来に対する学生の意識の高
就職活動期間が短くなってしまう... の続きを読む
派遣元と派遣先の間での労働者派遣契約では、派遣労働者の業務内容、就業場所、期間、就業日、苦情処理、安全衛生など、多岐の頂目にわたって定めを行ないます。派遣先としては、労働条件の整備はもちろん、事業戦略に沿って派遣労働者の業務を明確に定義していないと対応できません。次に派遣元の義務としては、(1)派遣労働者として雇い入れる旨の明示(2)派遣元責任者の選任(3)派遣元管理台帳の作成と保存(3年間)、な
派遣社員への責任を明らかにしておく... の続きを読む
人口減少・高失業率社会の最大の原因は雇用のミスマッチである。人手不足な業界や会社が存在する一方で、職にあぶれて失業している人がいる。それでは、なぜ、そんなミスマッチが発生してしまうのだろうか。ネット上での過激な意見のように、働く気のない非正社員が多いのだろうか。そうではない。最もわかりやすい理由は、人の行き来が自由ではないからだろう。これはあくまで究極の理想だが、マーケットメカニズムが100%働い
諸悪の根源は日本の雇用慣行にある... の続きを読む
デンマークモデルのように手厚いセーフティーネットを敷くとなると、今以上の財政負担が必要とされることは言うまでもない。誰がどれだけ負担し、誰がどれだけ受け取るかのコンセンサスを築けないと、手厚いセーフティーネットを構築することは難しい。その際、気にかかるのは日本政府の信用力の低下である。その背後には、官僚や政治家の様々な不祥事もあれば、マスコミの過剰なバッシングも原因だろう。あるいは、経済成長が鈍化
セーフティーネットの管理は道州政府に任せるべきか... の続きを読む